会場:北杜市考古資料館
〒409-1502 山梨県北杜市大泉町谷戸2414 tel. 0551-20-5505
会期:2019年7月20日(土)〜8月25日(日)
月曜・祝日の翌日休館
時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
主催・問合せ:北杜市郷土資料館 0551-32-6498
縄文文化が花開いたここ八ヶ岳の麓。重厚かつ華やかな装飾の縄文 土器。素朴な作りの土偶。洗練された機能美の石器。この地にいた 縄文人の造形には驚かされます。現代、この地には多くの工芸作家 が創作活動を行っています。かつての縄文人たちがこの大地から受 けたさまざまなエネルギーを、現代の工芸作家たちも感じているこ とでしょう。八ヶ岳の縄文時代と現代を「ものづくり」を通じて結 ぶ「21世紀の縄文人展」。縄文人の造形から感じたインスピレーショ ンを、自身の作品に投影しています。 現代の工芸作家は、11年目を迎えた今夏も縄文人の感性に迫ります。
縄文をテーマに作品を作る事。 それは縄文人との対話の始まりであり自分の中 にある縄文を呼び起こす旅のようでもある。 どんな作品に辿り着くのか? 期待しながら一歩踏み出す。
毎年夏、縄文人展に参加させていただき私自身 の成長と一万年もの平和な生活にタイムスリッ プさせられる時を持たせてくださり感謝いたし ます。 今年も縄文人の生活をテーマに製作してみまし た。
伊藤 和智 / 石あるく
地元小淵沢生まれ。曽祖父の代から石屋を営 む。人の心をつなぐお墓づくりをめざしている。 縄文人展では、太古に生まれた石の持つ霊性 を感じながら、八ヶ岳の地で循環する命を表現したい。
縄文の人々は月をどのように観ていたのでしょうか
一万年続いた、戦争のない平和な時代。人間 の本来の生き方ができていた、厳しくも豊かな時代。直接経験したわけでもないのに、縄 文の時代に強烈な郷愁を感じます。八ヶ岳の麓で、縄文人が見たのと同じ景色を見て暮らせる幸せをかみしめながら、この土地でしか 作れないものを作ろうと日々あがいています。
「木目の風化?美」 縄文時代の素晴らしい土器群、たぶん「木」の加工品も創造力に あふれた素晴らしい物があったに違いない、「木」の物は腐敗してほとんど残っていないらしい、ただ、「木」の風化の途中を想像した時、木目がかもし出す美しい姿は縄文時代と同じではないかと思いながら現代風に表現してみました。この美しさは私の創作で はありませんが、自然が作り出した永遠の美です。 http://www.design-subaru.com/
山本 明良
富士見町葛窪に石彫アトリエを設けて30数年が経ちます。東京より中央道を経てくる道みちに縄文の遺跡が点在していてこの地の豊穣な過去の歴史を彷彿とさせてくれます。縄文の持つ文 様や形態は西洋の文化の教育を受けた世代に何かアフリカの彫 刻に似た不思議な魅力を与えてくれます。言葉に立ち上げられない奥深い魅力、また記憶のなかの懐かしさのような肌ざわり を感じます。縄文土器の破片を使っての試みをしてみました。
アマラ 和(より)/工房アマラ
縄文時代の声に耳を傾ければ、自然と人々の調和、国とはなにか、おのずから解き明かされるのではないでしょうか。岩や木々や風の隙間からわきあがるいにしえ の声に耳を傾けながら、描き続けます。
なが山 房子
孫の誕生をきっかけに縄文土器作りが楽しみにな り、八ケ岳縄文を旅するようになる。古事記を訪ねてはコノハナサクヤヒメ、イワナガヒメを描いてみ る。わたしたちはみな炉の子なのだと思う。
宇々地(うーじ)
1993年「球体のカタチをして球体のオトを奏でる 土の笛」というインスピレーションを受け、土の 笛が誕生。2009年より北杜市に拠点を構え活動を展開。魂の記憶をたどり古代縄文の音と対話を続 ける。2012年より縄文人展に参加。インスタレー ション作品と金生遺跡での奉納演奏を行なう。 子供たちの為の「八ヶ岳まあるい学校」を主催。
8月18日(日) 14:00〜15:00
作家による解説に加えて学芸員が縄文的な考察で 作品に迫ります。
「原始の記憶Vol.7」 ~土の笛と世界の民族楽器による即興演奏~
8月17日(土)16:00~17:00
会場:金生遺跡(雨天時は北杜市考古資料館)
宇々地 <土の笛・聲・波紋音・シャーマニックドラム・他> 谷山 明人 <バラフォン・縄文鼓・ジュンジュン・他> サトウ “kuma-chang” ケイゴ くンゴニ・パーカッション・他> 多麻美 <イダキ・ディジュリドゥ・他> [音響] Amana Sound
<関連サイト>
市のHP https://www.city.hokuto.yamanashi.jp/docs/4049.html
フライヤー原画・デザイン 吉野剛広(ぺこり庵)