お知らせ

  • 2023年6月3日(土)〜12日(月) 『ブラックホール』 高橋辰雄個展 ギャルリ イグレグ八ヶ岳

    date : 23.06.07

    『ブラックホール』 高橋辰雄個展

     

    2023年6月3日(土)~12日(月)

    13:00〜17:00(土、日、月のみ開廊) 計6日間

     

    画像は高橋辰雄『不安のオリジン』より

    数年前から難病の重傷性筋萎縮症を抱え、車椅子で行動しながら作品制作に取り組む高橋は今年ことに旺盛に制作、発表を行っています。長野県との県境である山梨県北杜市に位置するイグレグでの個展は、個展で長野を縦断する試みの出発点としたい、と企画されました。
    ブラックホールをタイトルに据えたのは「誰も見たことがなく、科学者だけでなく、芸術家にも刺激を与えてくれる存在だから、私も楽しもうと思って」闊達な創作のモチベーシヨンとしたようです。
    段ボール、針金、木製パネルを使ったオブジェたちから「楽しみ」の軌跡を感じ取る楽しみを味わっていただけることでしょう。

     

    作家略歴】

    1952年、 山梨県甲府市生まれ。甲府第一高等学校卒業、2,3年時は大学紛争の最中で大学受験も中止となり混乱した状況を過ごした。
    とりあえず地元の山梨大学工学部計算機科学科に一期生として入学、卒業後、改めて、Bゼミ-school、創造のアトリエ(横浜)に学ぶ。
    大学に戻りしばし研究生として過ごしながら、再び上京し東中野の新日本文学会文学学校に学ぶ。’80年代以降は活動拠点を山梨に置く。
    地場産業に密着したデザイン事務所を営みながら、<絵画のプラクシス(実践)展><環境芸術ワークショップ>を半世紀を越え主宰。
    美術家&ライターとして、山梨を中心に横浜、東京、静岡で発表を重ねて来た。

     

    【会 場】

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳
    デポ39の天沼寿子の山荘をリノベしたおしゃれな空間でかっこいいアートに出会って下さい。

    http://y-yatsu.com

    408-0016

    北杜市高根町上黒澤1706-3

    TEL.080-6531-3131

     

     

     

  • 2023年5/26〜30_『第9回 温故翔新展』時を越え受け継がれるモノ 受け継いでいくコト

    date : 23.05.27

    『第9回 温故翔新展』

    時を越え受け継がれるモノ

    受け継いでいくコト

     

    【会場】入場無料

    ギャラリー登美(旧石川酒造座敷蔵)

    山梨県甲斐市龍地59

     

    【日時】

    2023年5月26日(金曜)〜2023年5月30日(火曜)

    11:00 ~ 17:00 会期中無休

     

    【内容】

    旧石川酒造の築約150 年の座敷蔵を、

    「ギャラリー登美」として期間限定でオープン致します。

    ジャンルの異なる5 人の作家による作品をご堪能ください(展示販売)。

     

    【参加作家】

    上野玄起/鉄造形

    志村陽子/インスタレーション

    清水 泰/木工

    マリうえだ/創作柿渋

    森下真吾/陶

    【イベント】

    呈茶(雪丸庵主催)27日、14:00~、お茶代1.000円

     

    問合せ :090-6102-6656(清水泰)

    ※駐車場 :会場に隣接しているセレオホール甲斐の駐車場をご利用ください。

    セレオホールの東側の川沿いの道に徒歩で出られます。

    そこから会場の入り口まで直ぐです。

     

    八ヶ岳の家具工房 ZEROSSO(ゼロッソ)ブログより転載

    今回で第9回目となる温故翔新展が、昨日よりスタートしました。

    毎年新しい表情を見せてくれる展示会ですが、今回も実にいい雰囲気の会場になっています。

    鉄造形の上野玄起、陶の森下真吾、創作柿渋のマリうえだ、木工の清水泰という恒例メンバーの作品もそれぞれに個性的であるところへ、志村陽子さんのインスタレーションが加わり、1階に配置された比較的大型の作品と建物を繋ぐような感じで志村さんの作品が存在感を持っています。風に揺れる様もとても心地良いです。

     

    一方、2階は小物を中心とした構成となっております。自然の造形物に銅メッキを施した志村さんのユニークな作品が、異彩を放っています。2階は作品数も多いので、じっくりと手に取りながらゆったりとした時間を過ごして頂けます。

     

    本日、2日目は呈茶も開催予定です。14時からの先着順で限定30名様ですので、ご希望の方はお早めにお越しください(お茶代¥1,000)。

     

    1年の中で、この5日間しか開放しない期間限定のギャラリー登美での展示会です。

    雨戸を開けて、障子を開け、障子から差し込む光や、流れる風の心地良さ。この季節、この空間ならではの時間を過ごして頂ければと思います。

    皆様のお越しをお待ちしております。

     

     

     

     

  • 2023年6/2(金)-6/4(日)『風のマルシェ vol.22開催!』平山郁夫シルクロード美術館 2F

    date : 23.05.20

    『風のマルシェ vol.22開催!』

    平山郁夫シルクロード美術館 2F キャラバンサライ

     

    八ヶ岳各地で開催されてきた「風のマルシェ」。
    第22回目が、当館2Fカフェ「キャラバンサライ」で開催されます。

    ここでしか買えない、様々なジャンルのお店が出店する楽しいマルシェ。お気に入りの一品を見つけに来てください。皆様のご来場を、心よりお待ちしております。

    ・日程:2023年6月2日(金)、3日(土)、4日(日)
    ・開催時間:10時~17時(最終日は16時まで)
    ・会場:平山郁夫シルクロード美術館 2Fカフェ「キャラバンサライ」
    ・詳細:風のマルシェのFacebook頁をご覧ください。
    ・入場:無料(美術館に入館する際はチケットが必要です)

    ※会場へは、美術館入口向かって右側の階段からご来場ください。

     

    《風のマルシェvol22出店者》

    ★ametrine.(アメトリン)
    セルフケアのためのアロマテラピーと癒しのキャンドル
    https://www.ametrine.jp
     
    ★amiam (アミアム)
    かぎ針編みの帽子や小物
    https://amiam.info/
     
    ★IGELKOTT(イーゲルコット)
    かわいくて使いやすいハンドメイドのバッグ
    http://igelkott.jp/
     
    ★jolie saison 29 (ジョリセゾン29)
    羊毛フェルトのバッグ、ケース、アクセサリー
    http://www.joliesaison29.jp
     
    ★Lys blanc (リ・ブラン)
    暮らしを豊かにするスピリチュアルカウンセリング
    https://www.lys-blanc.com/
     
    ★polkaniko(ポルカニコ)
    コットンとリネンで作る着心地の良い服
    https://www.instagram.com/polkaniko2013/
     
    ★tel you(テルユウ)
    かばん、帽子、エプロンなど
    www.telyou.net
    (2.3日出店)
     
    ★Urara+(ウララ)
    手作り石けん、宝石石けん、香りの雑貨
    https://m.facebook.com/urara.yatsugatake/
     
    ★mame mura coffee(マメムラコーヒー)
    自家焙煎コーヒーをハンドドリップで提供
    コーヒー豆の販売とその他ドリンク
    https://m.facebook.com/mamemuracoffee
    (2.3日出店)
     
    ★Petit pas kabo(プティ パ カボ)
    グルテンフリー、米粉の焼き菓子
    http://www.instagram.com/petit_pas_kabo/
    (2.3日出店)
     
    ★香ル菓子店
    焼き菓子とマフィン
    4日は珈琲も入れます
    https://instagram.com/kaorukashiten
    (2.3日はお菓子 4日は喫茶)
     
     
     

  • 23年5月20日(土)~29日(月) 藤井浩一朗『人と彫刻のあいだに在るもの・雑木林での制作から』

    date : 23.05.20

    藤井浩一朗

    『人と彫刻のあいだに在るもの・雑木林での制作から』

    ギャルリ イグレグ八ヶ岳

     

    2023年5月20日(土)~29日(月)

    13:00〜17:00(土、日、月のみ開廊) 計6日間

     

    2011年~2023年の作品を展示します。新緑と響きあう造形をお楽しみください。

     

    作家からのメッセージ

    1989年より、「存在すること」をテーマに、鉄・鉄粉・針金・紙・透明樹脂・言葉・石などの素材を通じて野外彫刻、立体、平面作品の制作及び執筆を行ってきました。「存在」とは、意識することで立ち現れてくるものだと捉えています。
    このたび、12 年ぶりとなる個展を、前後に南アルプスと八ヶ岳をのぞむ若葉みどりの場で開催いたします。タイトルは「人と彫刻のあいだに在るもの・雑木林での制作から」として、つくられた実体をもたないかたちに、新たな存在のよりどころを感じていただければと思います。それはあたかも、直接には触れることのできない「こころ」のように。

     

    エッセイ「石に引いた正中線」(2018年)から

    大 理石を素材に、一見左右対称のようにみえる彫刻を制作している。シンメトリーにみえて、実は微妙に左右が違うように進めている。いや、進めているのではなく、石が私にそうさせるのだ。
    ( 中略 )出来上がった作品を前にして、それに気づかない人は、シンメトリーの呪縛に縛られている。
    ( 中略 ) 自分の顔を鏡で見るとよくわかる。左右の眼のかたち、位置、大きさは、決して同じではない。( 中略 ) しかし、左右対でないものに心臓がある。
    それどころか一つしかない。血液の流れをつかさどる重要なポンプの役割があるこの心臓の相方はどこにあるのか。( 中略 ) かたちをもたない「こころ」というものが心臓の相方ではないかと考える。( 中略 )「こころ」のポンプを動力として制作はあるのだと思われる。

     

    藤井 浩一朗 略歴

    1963 年大阪生まれ。1988 年東京造形大学造形学部美術 II 類 ( 彫刻 ) 卒業。1990 年同大学彫刻研究室修了。1997~8 年ニューヨーク在住 ( ポーラ美術振興財団在外研修 )。1999 年国内若手芸術家研修 ( 文化庁 )、ホルベインスカラシップ。2008~9 年上海在住 ( 文化庁若手芸術家在外研修・復旦大学上海視覚芸術学院 )。
    ときわ画廊、INAX ギャラリー 2, 伊藤忠ギャラリー、ギャラリーせいほう NADiff( いずれも東京 )、高島屋本店 ( 大阪 ) などで個展開催。
    主なグループ展に、ソクラテス彫刻公園プロポーサル ( ニューヨーク )、VOCA2000、VOCA2001( 上野の森美術館 )、中国万国博覧会彫刻プロジェクト ( 上海万博公園 )。

     

     

    【会 場】

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳
    デポ39の天沼寿子の山荘をリノベしたおしゃれな空間でかっこいいアートに出会って下さい。

    http://y-yatsu.com

    408-0016

    北杜市高根町上黒澤1706-3

    TEL.080-6531-3131

     

  • 2023年4月1日(土)~10日(月) 尾形祐美 尾形和則『旅の二人』展 ギャルリイグレグ八ヶ岳

    date : 23.04.07

    尾形祐美 尾形和則 『旅の二人』展

     

    2023年4月1日(土)~10日(月)

    13:00〜17:00(土、日、月のみ開廊) 計6日間

     

    上 尾形祐美 鏡 (銅版画 A4額装)
    下 尾形和則 チェスキークルムロフの野外オペラ (油絵 100号)

     

    姉、尾形祐美の銅版画、弟、和則の油絵を展示します。
    ともに北杜市の育ち。祐美(ブラジル生まれ)は東京とチェコのプラハでチェコ語を学んだあと、2015年からチェコに在住しています。
    ファンタスティックな銅版画、絵本の個展やワークショップを旺盛に行い、チェコ人の夫とともにチェコ人の句会「月見草」を主宰。今年は第3句会句集も出版、絵と言葉の作家として活動しています。
    弟、和則は2008年に駿台甲府高等学校美術デザイン科を卒業後、日本外国語学校、東京ビジュアルアーツ専門学校の映画監督コースでも学びました。
    彼の本領はウイーンなどの中央ヨーロッパの都市、南米ブラジル、グアム、台北、四国、諏訪湖などの旅で得たインスピレーションによる絵画。エキゾティックで野太さの中の詩情が魅力です。昨年は二科会会員に推挙されました。

     

    ★作家プロフィール
    おがたひろみ
    絵とことばの作家。
    富士山の麓で生まれ、2歳までブラジルで過ごし、八ヶ岳の麓で育つ。
    東京とプラハでチェコ語を専攻。
    60年代チェコ映画界で活躍した衣装デザイナー、エステル・クルンバホヴァーについて特に研究する。
    その後東京で司書をしながら、絵本づくりと銅版画を学ぶ。
    2015年プラハに再び渡り、個人アトリエや大学で銅版画の教室に通う。
    2017年から南チェコ在住。
    チェコ人の夫と共にチェコ人の句会「月見草」を主催。
    保育園児から高校生や大人までを対象に、自作の絵本を使ったワークショップや句会を行っている。

    2014 松本 蔵シック館 弟との二人展 『庭』
    2014 東京 トムズボックス 個展 『まどとゆき』
    2015 東京 トムズボックス 個展 『はなとさんぽ』
    2016 プラハ 個展 『エステルとまちあわせ』
    2016 東京 カフェアンジェリーナ 個展『エステルの部屋』
    2017 津金 明治カフェ 個展 『まどのむこう やまのむこう』
    2018 チェスケーブデョヴィツェ ギャラリー昼の月 個展『NANIMOON』
    2019 チェスケーブデョヴィツェ MATAHARI 個展『えとことば』
    2020 小淵沢 PAPYRUS 個展 『八ヶ岳八景』
    2020 絵本「ねこのコスモスといろんなおと」出版(チェコ)
    2021 ヴォドニャニ 町立ギャラリーシナゴーグ 個展 『HIROMI HOUSE』
    2021 句会句集「PUPALKA2」、
    絵本「ねこのコスモスとおはなみ」出版(チェコ)
    2022 ピーセック 市立図書館 絵本原画展 『コスモスと春』
    2022 ヴォドニャニ カトリック教会 個展 『花いっぱいの教会』
    2023 句会句集「PUPALKA3」出版

     

    おがたかずのり
    祐美の弟。ユニークな画家として多くのファンを持つ。北杜市小淵沢在住。
    2008 駿台甲府高等学校 美術デザイン科卒
    2010 日本外国語専門学校 ボランティア科卒
    2012 東京ビジュアルアーツ専門学校卒
    映画専攻(映画監督コース)
    2012 中央ヨーロッパ(ウイーン・プラハ・ザルツブルグ・マンスフェルト)など旅をする。
    2014 松本クラッシク館にて
    尾形和則*尾形祐美(姉) 二人展
    2015 南米ブラジル リオデジャネイロ・サンパウロ・パラナ・マットグロッソ(パンタナール)リオグランデ ドスールなど旅をする。
    2016 グアム旅行
    2017 台湾旅行 台北
    2019 四国巡り (3月)
    諏訪湖を描く展 「諏訪ガラスの里」にて展示(11月)
    2020 山梨県北杜市 おいでやギャラリー 個展
    2021 諏訪湖を描く展「諏訪湖ガラスの里」にて展示(11月)
    2022 2月おいでやギャラリー  個展
    5月 二科山梨支部展     入選
    9月 第106回二科美術展覧会 絵画部 入選

     

     

    【会 場】

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳
    デポ39の天沼寿子の山荘をリノベしたおしゃれな空間でかっこいいアートに出会って下さい。

    http://y-yatsu.com

    408-0016

    北杜市高根町上黒澤1706-3

    TEL.080-6531-3131

     

  • 10/1(土)~10(月)『自由が丘 Depot39』をオマージュ 出版記念展示会 ギャルリイグレグ八ヶ岳

    date : 22.10.07

    「リント吉本 博美 ・アウトサイドイン塚田 紀子
    『自由が丘 Depot39』をオマージュ 」出版記念展示会 を開催します。

     

    11:00~17:00(初日と8日は13:00~)吉本は1,9,10日、塚田は全日在廊

     

    日本にカントリーアンティークという概念を広め、雑貨ブームを起こしたDepot39(デポ39)のディレクター、天沼寿子の10回忌(2012年10月12日没)記念の催しです。

    吉本博美は  9月20日発売の 家の光協会刊
    『はじめてのナチュラルドライフラワー』
    塚田紀子は文化出版局刊の2冊
    『キモノリメイクソーイング』『バルト三国で出会った素材で作る手作り服と小物』(共著)
    これらの掲載全作品の展示と一部の販売、そのほか懐かしいケーキやクッキー、ドライフラワー、ステンシルなど、そしてその発展系の販売も。Depo39でのセンセーショナルなドライフラワーを提供していた北杜市のエフスリーも加わります。

    ★ワークショップ 「ガラスエッチングミニレッスン」は10月2日(日)・3日(月)
    画像は
    http://y-yatsu.com/event.html
    をごらんください

    【日 時】

    2022年10月1日(土)~3日(月)・10月8日(土)~10日(月)

    12:00〜17:00(土、日、月のみ開廊)

     

    【会 場】

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳
    デポ39の天沼寿子の山荘をリノベしたおしゃれな空間でかっこいいアートに出会って下さい。

    http://y-yatsu.com

    408-0016

    北杜市高根町上黒澤1706-3

    TEL.080-6531-3131

  • 22年9月3日(土)~19日(月祝)小川格『リヴァーブ(反響)』ReverBeration ギャルリイグレグ八ヶ岳

    date : 22.09.06

    小川格展『リヴァーブ(反響)』ReverBeration

     

    小川格(おがわいたる)は1969 年東京都生まれ。1997年ベルギー王立アントワープ美術アカデミー修了後、2002年より東京では待機児童となった長男の保育園入園を求めて長野県茅野市へ移住、以来20年、森の中のアトリエで制作を続けています。
    活動は長野県を中心に東京や近隣県、ベルギー、マレーシア、インドネシア、ポーランド゙等で展示のほか、グループ展やプロジェクトの企画、小中学校への出張授業、ワークショップ、絵画教室等も実践。
    今回の個展では、「さまざまな違ったタイプの絵画作品を大量に並列する事によって、絵画がお互いに反響し合いながら、絵画同士の調和や分裂、反復や断絶、対比や類推などの多重性とその残響とを壁面で奏でたい」との思いで作品を構成しています。独特のやわらかな中間色による絵画の豊かな森を周遊するともいうべき個展となりました。

    ●素材
    キャンバスに油彩の絵画作品。及び、紙に水彩や色鉛筆等のドローイング作品
    ●素材別点数
    キャンバスに油彩:20〜40点ほど
    ドローイング作品:10〜15点ほど
    ●大きさ
    120号〜0号

     

    作家からのステートメント

    コロナ禍は既に三年を超えて私達の生活を侵食し続けている。
    更にその少し前から、私の制作は大変苦しい袋小路に迷い込んでいた。コロナ禍を迎えた時には自分ではなんともないつもりでいたが、実際にはティーカップ中で解ける角砂糖のようにも目に見えてジワジワと、私の絵画と方法とは形を見失い溶解していった。6〜7本もの展覧会予定が延期または中止となり、〆切りの無い無際限の制作は以前なら筆を止めていたであろう絵画に余計で不要な筆を入れ過ぎる事によって次々とそれらを破壊する結果を生んだ。出口があるのか分からない暗く陰鬱なトンネルをトボトボと歩く心象が、更に暗い心持ち増幅させたのだった。
    だが昨年、今回のイグレグにての展示が決定し、それをトンネルの出口の明かりと信じて、絵を大量に駄目にしながらも何とか歩を前に進める為の糧とした。ご批評ご高覧頂けますと幸いです。

    茅野市に移住の動機や年月
    ベルギー留学から帰国し二年程が過ぎた頃、長男が生まれた。
    住んでいた東京では当時も待機児童で溢れ保育園への入園は難しく、また私には絵画制作する場所も無かった。
    長野県茅野市の山奥には両親の建てた家がありそこにはアトリエとなる場所もあった為、市役所で尋ねてみると、長男はすぐ近く(といっても6キロ先)の保育園に入園させてもらえる事となり2002年に一家で移住、三年程度で東京へ帰るつもりだったが次男も生まれ、育児には良い環境だなと思いながら、いつしか二十年もの月日が経った。ふと時折、東京にずっと住み続けていたらどうなっていたかと夢想する刹那もあるが、詮無いことである。沢山の人々との出会いは移住した故に生まれ得た僥倖である。この地での充実した期間だったと信じている。
    「誰もがその願ふところに
    住むことが許されるのではない」
    という一節が、昔好きだった昭和の詩人、伊東静雄の処女詩集にあり、移住したての頃よく反芻していたことを今ふと思い出す。
    そう、今回の展覧会タイトル「リヴァーブ(反響)」とは、その伊東静雄の第四詩集『反響』(と音楽用語と)から採った。『これ等は何の反響やら』

     

    近年の展覧会

    (抜粋。★印は個展)

    2022年 「大地の芸術祭 越後妻有2022」(Ongoing Collectiveとして)(三省ハウス/新潟)
    「イナイナイアート in 笹離宮」[企画提案:小川格](笹離宮(蓼科笹類植物園)/長野)
    「MIX 岡谷アートフェスティバル2022」(岡谷市美術考古館、テクノプラザ岡谷/長野)「みのかもannual 2022」(美濃加茂市民ミュージアム/岐阜)
    「マチノマドvol.2」(アトリエT 風我/長野)2021
    「ギャラリー・バードハウスvol.2」[企画提案:小川格](茅野市内5つのミュージアム/長野)2020
    「ゴチャマゼの混乱」★(ギャラリー・アマノ/山梨)
    「メイメイアート・オンライン」★(長野県「頑張るアーティスト応援事業」によるWEB上の個展)
    「イナイナイアート」[企画提案:小川格](茅野市美術館/長野)
    「ALTER EGO」(Line Side Cafe/岐阜)2019 「ぼくの好きな先生(方)」★(アートセンター・オンゴーイング/東京)
    「International Workshop of Painters Symposium of Local Cultures」(スタリソンチ(ポーランド))
    「マチノマド」(岡谷市美術考古館/長野)2018
    「カラッポからはじめて(中洲小学校とのコラボ展)」★(諏訪市美術館/長野)
    「メイメイアートinジョグジャ」[企画:小川格](ACE HOUSE COLECTIVE/ジョグジャカルタ(インドネシア))2017
    「96粒涙滴」★(ギャラリー・アマノ/山梨)2016
    「DUIKBOOT(潜水艦)」(De Lange Zaal KASKA/アントワープ(ベルギー))2015
    「テトリス・ハイ」★(アートセンター・オンゴーイング/東京)2014
    「いろのしずく、いみのあぶく」★(八ヶ岳美術館/長野)2015, 2017, 2019
    「メイメイアートvol.1~vol.3」[企画提案:小川格](茅野市美術館/長野)2014~2018
    「まちの展vol.1~vol.5」(茅野市民ギャラリー及び茅野市街/長野)」

     

    【日 時】

    2022年9月3日(土)~19日(月)

    12:00〜17:00(土、日、月のみ開廊)
    9月17日(土)15:00よりアーテイストトーク

     

    【会 場】

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳
    デポ39の天沼寿子の山荘をリノベしたおしゃれな空間でかっこいいアートに出会って下さい。

    http://y-yatsu.com

    408-0016

    北杜市高根町上黒澤1706-3

    TEL.080-6531-3131

     

  • 2022年8月20日(土)~29日(月) 渡邊美優展『すべてのいのちのために』ギャルリイグレグ八ヶ岳

    date : 22.08.22

    渡邊美優展『すべてのいのちのために』

    渡邊美優は1998年、南アルプス市生まれ。
    山梨大学在学中から作品を発表していましたが、本格的な個展は今回が初めて。
    クリムト、エゴン・シーレ、ジョージ・オーウェル、ブラッドベリが好き、という志向が画面に表れたのでしょうか、
    アニメの影響をあからさまにするこの年代の作者とは一線を画する表現になっています。
    イグレグが広い年代の鑑賞者に見て楽しんでいただきたい、と企画したゆえんでもあります。
昨年からは公立中学校の美術教師として奉職、子供たちへの愛おしさをつのらせ、
    美術を楽しむ姿を見せたいとの思いを抱くようになったといいます。
    また、下記コメントにもあるように、
    昨今の世界情勢を憂慮した子供を思う気持ちが制作の動機になっていることがうかがえます。

     

    渡邊からのコメント

    今回はいのちをテーマにした作品を多く展示します。
    すべてのいのちのために、祈るような気持ちで描きました。
    生きるという行為は、痛みを伴います。どうか、この世に生を受けたあらゆるいのちが、幸福に暮らしてほしい。
    そんな思いで、今回のタイトルをつけました。

     

     

    【日 時】

    2022年8月20日(土)~29日(月) 作家在廊日20,21,27、28日

    毎週土・日・月 13~17時

     

    【会 場】

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳
    デポ39の天沼寿子の山荘をリノベしたおしゃれな空間でかっこいいアートに出会って下さい。

    http://y-yatsu.com

    408-0016

    北杜市高根町上黒澤1706-3

    TEL.080-6531-3131

     

  • 2022年7月29日(金)~8月16日(火)『旅する YogiYogi展』ギャッルリイグレグ八ヶ岳で

    date : 22.08.02

    『旅する YogiYogi展』

     

    旅するヨギヨギは手作り創作絵本とアートの移動ギャラリー。
    オトナもコドモもすわり込んで見入る心のオアシスです。
    キュートなオブジェ作品、研究者のトーク、国内外の布製品、おいしい缶詰などもあります。
    素敵とマジメと楽しさが渾然一体の不思議空間へぜひ!
      ※参加費無料
     巡回作品
       いしいまゆみ(叙情画)
       かみおひとみ(心象物語画)
       かんまききよみ(手作り絵本)
       くさはらかな(植物画)
       たかいたかこ(絵ことば)
       Chiery & Gustav Klim(オリジナル絵本)
       つづみさおり(イラスト)
       橋本博子(段ボールアート・布あそび)
       まえださくら(絵とコトバ)
       村田美菜子(木版画)
       村田りょーへー(絵本・水彩画)※北杜市在住
    —————————————————————–
    ■展示いろいろあります。
    ⚪「八ヶ岳で出会った絵本たち」
      坂本泉+西田ジャケリネ
      さわもりりさ+本杉琉
      ふそまゆみ
      真生
      渡邉一仁
    ●「チビッ子作家さんたち」の絵本コーナー
    ●「アフリカと共に50年」
    徳永瑞子(助産師・看護師/元アフリカ友の会代表)の著書コーナー
      ⚪「知る」をつなげる
    「NPO法人 弱視の子どもたちに絵本を」と“生活科学”の永井さん
     (永井正太郎 広島修道大学人間環境学部 助教(「生活科学論」などを担当)
      ⚪「YogiYogiで育った結衣・紗枝ファミリー」展
    姉妹の幼少期&現在の創作絵本+母父作品勢揃い
    —————————————————————–
    ■チッチャイあしあと展 11
     かわばたあきこ原画展(色エンピツ画)

    【日 時】

    2022年7/29(金)~8/2(火), 5(金)~7(日), 10(水)~13(土), 15(月)16(火)

    いずれも10時~17時

    【イベント日程】

    ◼️涼しい木陰で密を避けて楽しむイベント 予約、参加料は要りません。
    ⚪7/30(土)10時半~ 11時15分
     「絵本シェアタイム」
             by さわもりりさ
      絵本読み & 紙芝居・ミニトーク
    ●8/5(金)6(土) 終日随時
     いっしょに楽しもう!「たっぷり、わらべ歌びより」
    中井英美(わらべうた伝承家・NPO法人神戸コダーイ芸術教育研究所講師) & 村田  美菜子 わらべうたで著名な中井さんから楽しい遊びを教わりましょう!
    ●8/7(日)10時半~11時
    花豆 ♪歌とピアノと手話うたと
    ほんわか5人のユニットによる
    「小さな夏のコンサート」
    ★8/7(日)11時ごろ~
    トーク「アフリカの現場で命と向き合った40年」
    徳永瑞子(助産師・看護師/元アフリカ友の会代表)
    ナイチンゲール賞の徳永さんから、平和への道づくりのヒントをいただきます。
    (残念ながら出展者のご都合により中止させていただきます)

     

    ●8/11(木祝) 10時半~ 12時

    トーク「絵本を一緒に読みませんか?vol.4」

    テーマ: すてきな年の重ね方

    案内人  岩渕亜希子 追手門学院大学准教授(社会学)

     旅・暮し・歴史…熱い気持ちで本を多数出版 「西日本出版社20周年フェア」

     キルンワークガラス(大武幸子)・ブローチ(MARK)・布製品・美味しいモノ……色々販売します。

    ・古絵本や木のおもちゃを集めて施設や病院に届けています。

     

    【会 場】

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳
    デポ39の天沼寿子の山荘をリノベしたおしゃれな空間でかっこいいアートに出会って下さい。

    http://y-yatsu.com

    408-0016

    北杜市高根町上黒澤1706-3

    TEL.080-6531-3131

     

    写真

    (色エンピツ画 かわばたあきこ)

    (Yogiyogi19年風景)

     

  • 2022年7月2日(土)~18日(日)毎週土日月13~17時 『ノナカミホ個展』ギャルリイグレグ八ヶ岳

    date : 22.07.03

    ノナカミホ個展

    1991年南アルプス市生まれのノナカ。アールブリュット作家として、県の内外の多くの企画展で発表を続けてきたノナカの久しぶりの個展です。黒ボールペンで刻むように描く作品は深度を増し、アートへの着実な歩みを物語っているようです。

     

    ノナカミホ紹介動画

     

    ノナカからのコメント

    私は小学3年生の頃から学校に通えなくなりました。自分の部屋に閉じこもりずっと絵を描いていました。
    それから十数年間引きこもり、20歳を過ぎた頃から手洗いがひどくなり24歳の時には指先に血がにじむほど1日に何度も手を洗ったり何時間もお風呂に入ったりするようになり、精神科の病院で強迫性障害と診断され入院することになりました。
    入院中、ボールペンで絵を描いて過ごすとあんなにうるさく感じた人の声や周りの音が不思議と気にならずにいられるようになりました。今のような絵を描き始めたのはこの頃からです。 看護師さんや主治医の先生が、絵にとても感動してくれて退院後病院の中にあるデイケアに通い始めました。そこで絵の講師をしていた上野玄起先生に個展の開催をすすめられ、びっくりして、少し不安でしたが、先生のお力をお借りして2017年の4月北杜市で初めて個展をさせていただきました。
    不安と緊張でドキドキしていましたが個展にはたくさんの人が来てくれました。自分の子供も不登校で毎日絵を描いている。将来自分の子供もこんな風に個展ができたら、と泣きながら話してくれた方もいました。こんな自分でも誰かの希望になれる。今までの自分の経験も全部ムダじゃなかったと感じました。中略
    それからもいろんな方に支えていただきながら作品発表をさせていただきましたが、コロナ禍で人との出会いの機会もなくなり、精神的に不安定になったことから今まで落ち着いていた症状が悪化し2020年に再び入院することになりました。入院して・・それでもまだできる事がある。今だからこそ描ける物があると思いこの約2年間、絵を描き続けてきました。 ノナカミホ

    素材 ケント紙(イラストレーションボード)に黒ボールペン
    大きさ 最大103×73センチ 最小18×12センチ  点数 約70点

     

    プロフィール

    個展・グループ展
    2017・4/22~23 個展 詩游館ギャラリー 山梨県北杜市
    2017・8/29~9/10 アール・ブリュット展 つなぐ・きらめき 藤村記念館 山梨県甲府市
    2017・10/7~16 個展 ギャルリ イグレグ八が岳 山梨県北杜市
    2018・1/23~28 アール・ブリュット展 親密なまなざし 山梨県立美術館県民ギャラリー
    2018・9/20~10/16 展示 ジュエリーショップMASAAKI TAKAHASHI 2K540東京都台東区
    2019・1/14 KHJ自分プロジェクト こんな生き方、働き方があってもいいよね
    自分らしい生き方シンポジュウムin関東 TKE・Biz としま産業プラザ 東京都豊島区
    2019・1/29~2/3 アール・ブリュット展 呼吸するように 生まれたものたち 山梨県立美術
    館県民ギャラリー
    2019・6/15~7/6 個展 THE MICRO MUSEUM 吉祥寺
    2019・9/5~10/1 展示 ジュエリーショップMASAAKI TAKAHASHI 2K540東京都台東区
    2019・9/14~16 C+A COFFE AND ART展 アール・ブリュット
    コーヒーとアートに触れながら一生に一度と出会う スターバックス南アルプス通り店
    2020・2/8~29 個展 THE MICRO MUSEUM 東日本橋 東京都中央区
    2021・6/23~29 展示 チャリティーTシャツ受注販売会 岡島百貨店 山梨県甲府市
    2021・10/30~11/7 障害者の文化美術フェスティバル アール・ブリュット日本と自然
    あしくぼ笑楽校 埼玉県秩父市
    2021・12/21~26 障害者の文化美術フェスティバル アール・ブリュット日本と自然
    やまなしプラザ 山梨県甲府市 防災新館
    2022・2/11~3/21 障害者の文化美術フェスティバル アール・ブリュット日本と自然
    ボーダレス、アートミュージアムMO-MA 滋賀県近江八幡市 旧増田邸

     

     

    【日 時】

    2022年7月2日(土)~18日(日)

    毎週土・日・月 13~17時

     

    【会 場】

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳
    デポ39の天沼寿子の山荘をリノベしたおしゃれな空間でかっこいいアートに出会って下さい。

    http://y-yatsu.com

    408-0016

    北杜市高根町上黒澤1706-3

    TEL.080-6531-3131

     

  • フリーの地域密着情報誌「なないろ」2022年7月号で【おらんうーたん】が特集されました。

    date : 22.06.22

    おらんうーたんが、2022年6月20日(月)発行の地域密着情報誌「なないろ」2022年7月号で巻頭特集されました。「なないろ」は、韮崎市北杜市で毎月無料配布され、発行部数60000部のフリーペーパーです。

     

    【取材対象】

    ギャラリー・おらんうーたん (おらんうーたん代表 宍戸千鶴)
    鉄の造形スタジオ 上野玄起(副代表)

    デザイン工房 昴(すばる)  松田広昭(副代表)

    石あるく(伊藤石材工業内) 伊藤和智(副代表)

     

    【内 容】
    八ヶ岳アート&クラフトネットワーク おらんうーたん
    八ヶ岳に生息するものづくり集団
    結成20年、今だから語る軌跡と展望

    「森の人」を意味するオランウータン。その生き物の名を通称とする八ヶ岳のクラフト作家、美術館、ギャラリーらのネットワーク「おらんうーたん」は、今年誕生20周年を迎える。全国的、世界的にも稀有なこの集団は、これから何を作り続けるのか。

     

    黎明期「自分たちの住む場所」

    思わず手が伸びるオランウータンの写真表紙。「それがマップ第一号ですよ」。副代表の上野玄起さんが語り始める。
    「30代の頃一念発起して鉄造形で食べていこうと大阪から長坂に移住しました。そうしたら、いろんなジャンルの作家が何人もいることを知ったんです。それなら自分たちの作品が一堂に見られるアート&クラフトセンターをつくりたい、と思うようになりました」。
    2002年10月、数人のクラフト作家たちがフィリア美術館に集まった。だが資金も場所もない。そこで発想を転換し、各工房の位置を示す「八ヶ岳広域版のクラフトマップ」を考えた。北杜市合併前の当時、複数町村にまたがる観光マップはなく、 それだけでも画期的だった。呼びかけに応じて、130以上の施設が地図掲載に参加。 行政主導でも観光協会事業でもない、個人のゆるいつながりから生まれた地図の愛称は「おらんうーたん」と決まった。「森の中で手仕事しながら暮らす人という意味で。 この地図はさながら生息分布図ですね。絶滅危惧種のオランウータンに対して私たちは今後どう生き残るのか、そんなストーリーもおもしろいなと」。小淵沢に住まいがある縁で、動物写真家の岩合光昭さんがオランウータンの写真を使用させてくれた。表面は各工房の紹介、裏面は大きな地図、という今につながるスタイルが生まれた。

     

    始動〜成長期「集まる、繋がる、散らばる」

     会の代表・宍戸千鶴さんは、夫と始めたペンションに併設されていた図書館を 「何かに使えないか」と考えていた。田舎暮らし雑誌の発行人佐藤彰啓さんや、陶芸家 村岡修二・由梨さん夫妻に相談したところ、おらんうーたんとつないでもらう。ここで上野さんが当初描いていた「センター」構想が現実化する。作家たちの手づくりによる内装改修が始まった。「棚を作ったり照明をつけたり、皆さんものづくりのプロだから、アイデアが豊富。それもとても楽しそうに作業されるので、私もワクワクしました」。 2003年、おらんうーたん作家た ちの常設展示場「ギャラリーおらんうーたん」 が誕生。翌年、各工房を開放して見学・体験・ 販売を受け入れる「オープンアトリエ」を数軒の作家が同時開催。2005年には 21の工房が参加する一大イベントに。また、 知り合った異素材の作家同士でグループ展を開催するなど横のつながりも広がっていった。

     

    過渡期「愛称封印の一方で」

    イベントが増えるにしたがって、作家の本来のものづくりの時間が別の作業に割かれるのは自明のこと。「おらんうーたん」が会として充実してくるとメンバー同士の考えの多様化や温度差も生まれる。副代表松田広昭さんが会に参加した10年目あたりはちょうどそんな頃だった。松田さんは元プロダクトデザイナー。扱う素材は主に木だが、ガラス、布、モジュールなども取り入れながら個性的なインテリア雑貨を手がける。そのせいか、人の間にたつ調整がうまい。「いろんなジャンルが集まり、受け入れてくれるこの場所は、新しいものが生まれる可能性を秘めており、新しい産業になり得ます。結集すればものすごい地域力になると思いました。みんなでつながる思いはあった方がいい」。実際、愛称としての「おらんうーたん」が聞かれなくなる一方で、グループ展やコラボ作品が、この時期多数生まれている。本来の作家魂が培われつつあった。

     

    未来へ「DNAに導かれてこの地に」

    2020年からのコロナ禍は対人活動も作家同士の交流も阻むことになった。インターネットでの販売が定着してきたとはいえ、顔が見えないことは逆にそれを乞う意識を生んだことも確かだ。「できあがった、 きれいな部分だけじゃない工房のどろくささを感じて欲しい。そこから生活を豊かにする自分だけのクラフトを見つけて欲しいのです」。インバウンドや都会からの訪問者が激減した代わりに、地元との交流を大切に思えるようになったと松田さんは言う。 「これからはアートやクラフトが社会貢献の一端を担うことも可能。地域木材を使った市内の子どもたちへのおもちゃづくりや、高齢者対象のワークショップなどもできるといいと思っています」。移住者の多いおらんうーたんの中でも珍しい、地元出身の石作家、副代表の伊藤和智さんは、外と内の両方の目でこの地の魅力を感じている。 「こんな場所は他にないと、地元の人が一番 誇ってほしい」。
    最後に敢えて聞いてみた。なぜ八ヶ岳でものづくりをするのか。答えは1万年以上前から出ていると上野さんは言う。「ここは縄文の聖地、古来よりクラフトマンの住む場所だった。ここではものづくりせずにはいられないし、ものづくりをしたい人はこの地を求めるDNAを持っているんです」。

    身近なところに棲むつくり手たち。今年もまた出会いに行ってみよう。

     

    【お問合せ】

    なないろ編集室
    TEL.0551-30-7607
    〒407-0051 山梨県韮崎市円野町上円井1870-1
    https://www.nanairo-web.jp/

     

     

    ↓↓↓↓このサイトから施設名・作家名で探す(本年度MAP掲載分)↓↓↓↓


     
     
     

  • 2022年6月4日(土)~20日(日) 村岡由季子展『イメージがカタチをとる』ギャルリイグレグ八が岳

    date : 22.06.11

    村岡由季子展 『イメージがカタチをとる』

     
     
    1974年生まれ、北杜市在住の村岡は、絵画、版画、陶芸、ドローイングなどを駆使する美術家として旺盛な制作を続けています。今回は『物語』をスタートにしたイメージを、各種の素材でカタチにしています。物語とは筋があるストーリー。抽象的な作品の中に、見る人なりの物語を紡いで楽しんで、と呼びかけています。
     
    村岡由季子からのメッセージ
    最近私は「物語」をスタートに自分の中に表れたイメージをカタチにするという事に面白さを感じています。
    まず物語を選び咀嚼します。そこから自分なりに解釈して出てきた様々なイメージを色々な角度から見つめてカタチにするというプロセスを辿り制作しています。
    1つの物語が必ずしも1つのカタチになるのではなく、1つが7つの構成で成り立っていたり、1つの物語から出てきたカタチに別の物語のカタチがミックスされ境界があいまいになった2≠1つになったりと、様々な解釈とイメージとカタチと戯れるような作品になっています。
    またこのように多角的に見つめることでやっと浮かび上がってくるものがある気がしていて、今このように物事を見ていくことがとても大切とも思っています。
    1つの方向からしか見ない考えないという事はちょっと危険かもしれません。
    今回は7つの物語(この中には最近ずっと心を向けている国のものもあります。) と私の中にある言語化されない物語りのイメージがカタチをとった作品が並んでいます。
    どうぞ!物語の世界へ。
    会場でお待ちしています。
     
    作品点数 7物語・約35点
     
    素材 陶、木、紙、銅、アルミ など
     
     

    【日 時】

    2022年6月4日(土)~20日(日)

    毎週土・日・月 13~17時

     

    【会 場】

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳
    デポ39の天沼寿子の山荘をリノベしたおしゃれな空間でかっこいいアートに出会って下さい。

    http://y-yatsu.com

    408-0016

    北杜市高根町上黒澤1706-3

    TEL.080-6531-3131

     

  • 2022年5月7日(土)~23日(月)守屋玲子作品展『きみといた季節』ギャルリ イグレグ八が岳

    date : 22.05.13

    守屋玲子作品展 『きみといた季節』

     

    大切な人やモノ、日常を愛する世界観を、小さな画面に閉じ込めるイラストレーター守屋玲子。

    角田光代の新聞小説や、現在も芸術新潮・堀江敏幸の連載エッセイ『定形外郵便』などの挿画を描いています。

    今回は、これまでの仕事の原画と、独特の色彩感覚で描くオリジナル作品、新作など29点を展示します。

    小鳥たちが鳴き交わす新緑の中でゆっくりとご鑑賞ください。

     

     

    【日 時】

    2022年5月7日(土)~23日(月)
    毎週土・日・月 13時~17時のみ開廊(開廊時間が変わりました)

     

    【会 場】

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳
    デポ39の天沼寿子の山荘をリノベしたおしゃれな空間でかっこいいアートに出会って下さい。

    http://y-yatsu.com

    408-0016

    北杜市高根町上黒澤1706-3

    TEL.080-6531-3131

     

  • 2021年10月2日(土)~18日(月)白石寿敏・扶美子『森のカタチ』ギャルリ イグレグ八が岳で

    date : 21.10.02

    白石寿敏・扶美子 『森のカタチ』

    白石寿敏は、東京でグラフィックデザイナーとして活躍したのち、
    長野県蓼科の森にセルフビルドの家を建てて移住、
    木、鉄、紙による暮らし周りの道具づくりを楽しむようになりました。
    公私ともにパートナーである白石扶美子はナバホ族に伝わるグラデーションが特徴の織物で暮らしを彩っています。
    今回はそんな二人の森での暮らしをのぞき見するような、アイテムを展示します。

    「白石寿敏 作品」

    ●文庫本ケ−ス
    ●鉛筆立て
    ●オブジェ
    ●かばん
    ●スマホケ−ス
    ●イス

    「白石扶美子 作品」

    ● タピストリー
    ● マット
    ● クッション
    ● ベッドカバー
    ● 羊マフラーと帽子のセット
    ● 昼夜織りのタテガミのあるスヌード
    ● 昼夜織りのハオリモノ

    二人からのひとこと

    白石寿敏 1947 年生
    長年グラフィックデザインを手がけ平面から立体への憧れ
    日頃見慣れているモノたちが別の形に変わってゆくことを考えるの
    が好きでいつも眠りにはいるときの習慣になっている
    そんな想いを木、鉄、紙などの素材で表現してみた
     
    白石扶美子 1944 年生
    アメリカインディアン・ナバホ織りを始めて今年で約15年目
    高機を始めて7年目となる。スキルアップにはまだまだほど遠い
    織る事が楽しい。イグレグの空間をどう生かせるか遊んでみようと
    55年生活を共にしているシロさんと Collaboration!!
     
     

    【日 時】

    2021年10月2日(土)~18日(月)
    毎週土・日・月 12時~17時のみ開廊

     

    【会 場】

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳
    デポ39の天沼寿子の山荘をリノベしたおしゃれな空間でかっこいいアートに出会って下さい。

    http://y-yatsu.com

    408-0016

    北杜市高根町上黒澤1706-3

    TEL.080-6531-3131

     

  • 2021年10月3日(日)まで追加開催『21世紀の縄文人展 2021』北杜市考古資料館

    date : 21.09.21

    【2021年10月3日(日)まで追加開催】

     

    縄文人の感性に現代人はどこまで迫れるか?

    〜今年も八ケ岳南麓に、21世紀の縄文人たちが現れる〜

     

    会場:北杜市考古資料館

    〒409-1502 山梨県北杜市大泉町谷戸2414 tel. 0551-20-5505

    会期:2021年7月17日(土)〜10月3日(日)

    月曜・祝日の翌日休館

    時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)

    本企画は入場料:無料  *常設展観覧の場合は、観覧料が必要です。

    主催・問合せ:北杜市郷土資料館 0551-32-6498

    協力:八ヶ岳アート&クラフトネットワークおらんうーたん

     

    縄文文化が花開いたここ八ヶ岳の麓。重厚かつ華やかな装飾の縄文 土器。素朴な作りの土偶。洗練された機能美の石器。この地にいた 縄文人の造形には驚かされます。現代、この地には多くの工芸作家 が創作活動を行っています。かつての縄文人たちがこの大地から受 けたさまざまなエネルギーを、現代の工芸作家たちも感じているこ とでしょう。八ヶ岳の縄文時代と現代を「ものづくり」を通じて結 ぶ「21世紀の縄文人展」。縄文人の造形から感じたインスピレーショ ンを、自身の作品に投影しています。 現代の工芸作家は、13年目を迎えた今夏も縄文人の感性に迫ります。

     

     

    参加工房・作家

    小野 理恵

    縄文の土器や土偶に接すると私の中の何かが喚起され、力が湧 き上がる感じがします。そのように人の元気を呼ぶ作品を創り たいと願って日々取り組んでいます。

     

    伊藤 桃子  /    彫陶遊工房 チョットアソボウコウボウ

    毎年夏、縄文人展に参加させていただき私自身 の成長と一万年もの平和な生活にタイムスリッ プさせられる時を持たせてくださり感謝いたし ます。 今年も縄文人の生活をテーマに製作してみまし た。

     

    松田 広昭 / デザイン工房 昴

    縄文土器の文様は美しい、その縄文様を私なりに縄文期の火の あかりのイメージと合わせてみました。この画像は出品の作品 ではありませんが、展示会に向けて試行錯誤しています。 完成品はまだ私にも見えていません。イメージを現代風に表現 できればと思っています。展示会場でお楽しみ下さい。 http://www.design-subaru.com/

     

    Naho Ukegawa

    岡山県出身、北杜市在住 過酷な自然環境のなかでも、祈りとともに、長きにわたり、 平和にいきた縄文のひとたち 『いま』をいきるわたしたちに、 なにを伝えてくれるのだろう

     

    上野 玄起

    縄文をテーマに作品を作る事。 それは縄文人との対話の始まりであり自分の中 にある縄文を呼び起こす旅のようでもある。 どんな作品に辿り着くのか? 期待しながら一歩踏み出す。

     

    なが山 房子

    孫の誕生をきっかけに縄文土器作りが楽しみにな り、八ケ岳縄文を旅するようになる。古事記を訪ねてはコノハナサクヤヒメ、イワナガヒメを描いてみ る。わたしたちはみな炉の子なのだと思う。

     

    藤巻 品子/ガラス工房うず

    くりかえしくりかえし何度でもつくってみたくなるモチーフ があります。 アンモナイトもそのひとつ。私にとって、アンモナイトとは 生命の進化の象徴なのです。

     

    アマラ 和(より)/工房アマラ

    縄文時代とは、人と自然が調和していた時代。その調和には、 時には自然に人が淘汰されることも含まれていたのではない か? そんなことを思いながら制作したり身体表現をしたりしてい ます。

     

    伊藤 和智 /  石あるく

    地元小淵沢生まれ。曽祖父の代から石屋を営 む。人の心をつなぐお墓づくりをめざしている。 縄文人展では、太古に生まれた石の持つ霊性 を感じながら、八ヶ岳の地で循環する命を表現したい。

     

    荒木 イチオ

    ヒーリングドロップ、縄文人の滴へのまなざしを追体験し てみたくなりました。不思議への気持ちは、現代人より遥 かに優れていたとおもいます。縄文人が生活していた、自 然が近い、森羅万象の魅魅糖語とした現象の中のささやか な結晶が、滴となって目の前に現れた時、不思議への世界 に引き込ませたに違いありません。

     

    宇々地(うーじ)

    1993年「球体のカタチをして球体のオトを奏でる 土の笛」というインスピレーションを受け、土の 笛が誕生。2009年より北杜市に拠点を構え活動を展開。魂の記憶をたどり古代縄文の音と対話を続 ける。2012年より縄文人展に参加。インスタレー ション作品と金生遺跡での奉納演奏を行なう。今もなお息づく縄文の鼓動に耳 を傾け、その音との共振を試みている。 子供たちの為の「八ヶ岳まあるい学校」を主催。

     

    ひであつ

    今から約1万年前の出来事です。 満月の夜、月が少しずつ赤く染まっていきます。 空は深まり、星は輝き となりに座る人へ、月を通して その思いは伝わっていきました。 インスタグラム @hideatsu.jp

     

    吉野 剛広 / ぺこり庵

    一万年続いた、戦争のない平和な時代。人間 の本来の生き方ができていた、厳しくも豊かな時代。直接経験したわけでもないのに、縄 文の時代に強烈な郷愁を感じます。八ヶ岳の麓で、縄文人が見たのと同じ景色を見て暮らせる幸せをかみしめながら、この土地でしか 作れないものを作ろうと日々あがいています。

     

     

     

    関連イベント

    ◼️ギャラリートーク(入場無料)

    8月1日(日) 14:00~15:00 会場:北杜市考古資料館く入場無料>

    作家による解説に加えて学芸員が縄文的な考察で作品に迫ります。

     

    ◼️金生遺跡ライブ(入場無料)

    「原始の記憶Vol.8」

    ~世界の民族楽器による即興演奏~

    8月22日(日) 16:00~17:00   会場:金生遺跡入場無料>

    出演:GENSHI 楽団

    宇々地(土の笛・聲・他)

    谷山 明人 (バラフォン・パーカッション・他)

    サトウ *kuma-chang ケイゴンゴニパーカッション・他)

    多麻美(イダキ・ディジュリドゥ・他)

    音響:Amana Sound

     

    ◼️八ヶ岳作家の縄文クラフト&アート展

    8月7日(土)〜15日(日) 11:00~16:00

    会場:ギャラリー麓人舎 <入場無料>

    八ヶ岳作家による縄文をテーマにしたクラフト作品やアート 作品を展示販売します。

    出展:デザイン工房/彫陶遊工房/ぼんてんや/ガラスエ 房うず/木内アマラ和/環工房/UNPO窯/ひであつ/吉野 剛広

     

     

    ◼️ 身体詩「kehai」〜即興による身体表現〜

    出演:木内アマラ和

    8月12(木)、13日(金) 14:00~14:25

    会場:ギャラリー麓人舎 <入場無料>

    密を避けるため要ご予約  090-8313-3152 (木内アマラ和)まで

     

     

    フライヤー原画・デザイン 吉野剛広(ぺこり庵)

     

     

    おらんうーたんイベントスケジュルのページはこちら

     

  • 2021年9月4日(土)~27日(月) 畑口勇人 Wicked and Lazy ギャルリ イグレグ八が岳で

    date : 21.09.17

    畑口勇人 Wicked and Lazy

     

    写真家の父とファッションデザイナーの母の間にミラノで生まれ、カリフォルニアでアートを、のちに東京で醸造学を学んで10年前北杜市に移住した畑口。34年間の多彩な人生が生み出したのは猫や人を思わせるワイヤーと木片のオブジェ。先人たちの言葉とのコラボによって詩的で思索的でもある世界を見せます。

     

    畑口勇人プロフィール

    1987年 イタリア·ミラノ生まれ
    2005年 米国 California Institute of the Artsに留学
    2008年 アパレルブランド「PLAIN PEOPLE」のプリント柄·ファブリックデザインを手掛け始める
    2010年 PLAIN PEOPLE青山店「ANIMALIS PACIFICUS」
    同年よりアパレルブランド「FRAPBOIS」のプリント柄のデザインを始める
    2011年 雑誌「DEPARTURES」の別冊号「宝石という名の芸術を探して」と「時の歴史を旅する」の表紙にワイヤーアートの柄を提供
    2012年 東京農業大学·醸造科学科を卒業
    同年 青山ギャルリーワッツ「Tools」
    同年 山梨県北杜市に移住
    2015年 CLASKA Gallery & Shop“DO” 渋谷パルコ店「Artefacts」
    同年 古道具屋「unlearn」をオープン
    2020年 PLAIN PEOPLE青山店「Just so」
    2021年 PLAIN PEOPLE青山店「Constellation」

     

    畑口勇人コメント

    Wicked and Lazy
    デイヴィッド・バーンの楽曲の中に「Lazy」という好きな歌がある。
    I’m Wicked and Lazy 「ぼくは不埒で怠け者」という意味だ。
    愛することにも怠け者 話すことにも怠け者 祈ることにも怠け者 と歌詞は続く。
    古代ローマの哲学者・セネカは、閑暇を楽しめない人(隙間の時間も用事で埋め尽くそうとする人)は、自分自身と向き合うことを避けていて、それを「不精な多忙」といっていた。
    と、不埒な怠け者の自分は心のなかで呟くのである…

     

    【日 時】

    2021年9月4日(土)~27日(月)
    毎週土・日・月 12時~17時のみ開廊

     

    【会 場】

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳
    デポ39の天沼寿子の山荘をリノベしたおしゃれな空間でかっこいいアートに出会って下さい。

    http://y-yatsu.com

    408-0016

    北杜市高根町上黒澤1706-3

    TEL.080-6531-3131

     

     

  • 2021年8月7日(土)~23日(月) 坂本泉 Inside-Out Needles ギャルリ イグレグ八が岳で

    date : 21.08.17

    坂本泉  Inside-Out Needles

     

    日用品やファウンドオブジェクトを素材にインスタレーションを制作し続ける坂本泉。
    今回は紙に刺しゅうを施してその裏側を見せるInside-outシリーズを発表。
    きれいに見える名画の裏側、完成とプロセス。
    ひっくり返すことで意識の裏にある無意識を見たい欲求。世界の見方を問いかけます。
    サプライズとして坂本が90年代に暮らしたアメリカで制作したカントリーペイントも展示します。
    ギャルリの元オーナー天沼寿子へのオマージュです(天沼については当ホームページの沿革らんに)。

    坂本泉プロフィール

    山梨県甲府市生まれ
    女子美術大学卒業
    美術館勤務、教職を経て2001年からアート作品制作を開始
    2005年からアーティストレジデンス山梨「エアリー」代表をつとめる。

     

    作家ステイトメント

    私の美術表現の大きな動機は、毎日の生活者としての存在の中にあります。
    アートが私たちの暮らす社会で身近に存在することを示すために、日用品やファウンドオブジェクトとアートの価値を結びつけます。
    現代社会では従来の典型的・規範的な生き方のイメージが大きく変わってきました。
    未経験の新しい時代へ踏み出すための、新たな価値感と希望を見つけることが私が現在アート制作をするテーマです。
    ブログ→ https://izumimuzi.exblog.jp/i0/

    今回の展示への思い

    糸や布、紙は育つ環境の中で常に身辺にあった身近な素材でした。
    そしてなぜ紙なのかと問われれば、紙に針を刺す瞬間のスリル、違和感、やり直せない(刺し直せない)緊張感に惹かれます。
    支持体それ自体が自立するのも紙の魅力です。
    またアートと手芸の境界を探ってその境界を崩す意図や、針仕事は女のものか、と問う意図があります。
    今回作品のモチーフにしたいわゆる西洋名画は昭和時代にアートを志す者にとって手本でした。
    過去の見知らぬ国の風物と人物。
    それら美術の伝統は自分からは遠い所に存在する尊敬と憧れの的であり、自分の手の届かないもどかしさにも似た感情がずっと私の中にありました。
    今、年を経て世界を旅し人生を重ねた結果、少しは見えてくるものがあるかもしれません。
    まだ見たことのない新しい世界を自分の手で作り出してゆく行為はアートに携わる者に許された最高のギフトと思いながら制作しています。

     

     

    【日 時】

    2021年8月7日(土)~23日(月)
    毎週土・日・月 12時~17時のみ開廊

     

    【会 場】

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳
    デポ39の天沼寿子の山荘をリノベしたおしゃれな空間でかっこいいアートに出会って下さい。

    http://y-yatsu.com

    408-0016

    北杜市高根町上黒澤1706-3

    TEL.080-6531-3131

     

  • 2021-2022版八ヶ岳アート&クラフトマップ発行に伴い、ホームページを更新しました。

    date : 21.06.19

    2021-2022版 八ヶ岳アート&クラフトマップの発行に伴い、新しい掲載情報をもとに、ホームページを更新しました。

    新しい試みとして、【イベント案内】に掲載されました情報元の当HP掲載施設(工房・美術館など)のページにもそのイベント案内のページへのリンクを載せるようにしました。
    これにより、各HP掲載施設(工房・美術館など)のページでは、過去に行ったイベントの履歴が蓄積されることになります。

  • 2021年6月5日(土)~21日(月)『思春期 坂尻佳恵作品展』ギャラリイグレグ八ヶ岳で

    date : 21.06.06

    思春期 坂尻佳恵作品展

     

    坂尻佳恵は、1976年愛媛県生まれ。

    大阪芸術大学を卒業し、2012年ごろから廃屋を描き始めていましたが、

    やがて廃屋から剥がされた板戸やふすま、障子枠などに直接絵を描き始めました。

    それは東日本大震災の影響もあり、

    人の営みの痕跡に寄り添う気持ちがわいたからだといいます。

    上野の森美術館での「日本の美術展」では審査員特別賞、

    またタガワアートビエンナーレ「英展」入選などの実力をもち、

    作品には爽快感ともいうべき説得性があります。

    2017年より北杜市小淵沢町に住み、

    思春期のふたりの子供を育てるなかで、

    親の目からみた彼らの自立へのエネルギーを描いたのが今回の作品です。

     

    作家のステートメントより

    廃材を譲り受けてまず洗います。

    それでも落ちない汚れが存在しますが、
    それこそ歴史の一部だと捉え、ありのままの画面に描きました。
    時に廃材の汚れは絵の具をまだらに弾くので、均一に描けません。
    その分の苦労もありますが、そのものの味に助けられたり、

    より深みを追求できる素材に魅了されました。
    すでにある記憶と対話するように描く心地です。

    また、廃材というのは、もう捨てられるものでもあり、

    くすぶっている命を拾ってみたいという気持ちもあります。

    坂尻佳恵ホーム  https://www.ishizu-e.net/

     

    【日 時】

    2021年6月5日(土)~21日(月)
    毎週土・日・月 12時~17時のみ開廊

     

    【会 場】

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳

    ギャルリ イグレグ 八が岳
    デポ39の天沼寿子の山荘をリノベしたおしゃれな空間でかっこいいアートに出会って下さい。

    http://y-yatsu.com

    408-0016

    北杜市高根町上黒澤1706-3

    TEL.080-6531-3131

     

     

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