会場:北杜市考古資料館
〒409-1502 山梨県北杜市大泉町谷戸2414 tel. 0551-20-5505
主催・問合せ: 北杜市教育委員会学術課 0551-42-1375
縄文文化が花開いたここ八ヶ岳の麓。 重厚かつ華やかな装飾の縄文 土器。素朴な作りの土偶。 洗練された機能美の石器。 この地にいた 縄文人の造形には驚かされます。 現代、 この地には多くの工芸作家 が創作活動を行っています。 かつての縄文人たちがこの大地から受 けたさまざまなエネルギーを、現代の工芸作家たちも感じているこ とでしょう。 八ヶ岳の縄文時代と現代を 「ものづくり」 を通じて結ぶ 「21世紀の縄文人展」。 縄文人の造形から感じたインスピレーショ ンを、自身の作品に投影しています。 現代の工芸作家は、 18年目 を迎えた今夏も縄文人の感性に迫ります。
山本 明良
「ポッカリ雲」
富士見の石彫アトリエから移りわく雲を眺めている。ふと! 1万年前の人も私と同じ雲を見ていたのかなあ、と思うと心が ふぁっと軽くなる!
宇々地(うーじ)
1993年より古代土笛の制作 演奏活動と共に縄文への探求が 始まる。 2009年に北杜市に拠点を構え八ヶ岳での活動を始め る。 2012年より縄文人展に参加しインスタレーション作品の 展示と金生遺跡での奉納演奏を行う。 今もなお息づく縄文の 鼓動に耳を傾け、 その音との共振を試みている。
村岡 由季子
縄文の人たちはゆったりとした時間の流れの中をじっくりと 四大要素と向き合い、 感謝しながら日々の生活を営んでいた のではないでしょうか? そこから本当に大切なことが見えて くる気がします。
そのように 「縄文」 に想いを馳せながら作品制作しました。
縄文をテーマに作品を作る事。
それは縄文人との対話の始まりであり自分の中にある縄文を呼 び起こす旅のようでもある。
どんな作品に辿り着くのか?期待しながら一歩踏み出す。
常畑が存在したらしい。 腰を屈め耕作する姿勢は、
遠い昔と今の僕等の仕事のスタイルとちっとも変わらない。 素朴で 「く」の字に曲ったフォルムは美しい。
冨田 憲二
縄文時代にも 「くわ」 を手にし、 畝を立て土寄せをする
常畑が存在したらしい。 腰を屈め耕作する姿勢は、
遠い昔と今の僕等の仕事のスタイルとちっとも変わらない。 素朴で 「く」の字に曲ったフォルムは美しい。
伊藤 和智 / 石あるく
地元小淵沢生まれ。 曽祖父の代から石屋を営む。
人の心をつなぐお墓づくりをめざしている。
縄文人展では、太古に生まれた石の持つ霊性を感じながら、 八ヶ岳の地で循環する命を表現したい。
中山 由季
テーマは roots ルーツ です。 地球上の生物の、 宇宙の、 すべての、 ルーツ
Naho
水波・渦
右・左 まんなか
はじまりおわり 永遠
いのち自然・宇宙
縄文人に根付くスピリットに少しでも近づけたなら
荒木 イチオ
作品題名「彩雲」 はコンセプトイメージです。 心象風景のよう な内的空間として表した作品です。 縄文人も見上げた空の彼方 に、珍しい輝く雲を目にしたら、 きっと心の奥にそのイメージ が残ったことでしょう。 そんな縄文人の心と同じイメージでリ ンクするロマンを感じています。
濱本 和
21世紀の縄文人とは何か。 懐古主義ではなく空想する理想家 でもなく、 現実をしっかりと受け止めつつ自然と世界と調和し て生きることについて、考えてゆくことではないだろうか。 などとぼんやりと考えながら描いている毎日です。
縄文土器と縄文様に魅せられて····
1万年以上平和が続いたと言われる縄文時代、 それも謎ですが、 縄文様 も様々な形に変化しながら続いたのも謎です。 今回、私が一番美しいと 感じた縄文土器の形を一本の縄そのもので私がかねてから制作している 縄紋様で制作してみます。 どんなものになるか私も楽しみです。 毎回、 縄の不思議な造形の魅力にはまっています。
http://www.design-subaru.com/
現代人が現代の恩恵を得るのと引き換えに失った 「なにか」。 それがなんなのか、 現代人には一生わからないのでしょう。 そのくせ、その 「なにか」 とともに生きていた縄文人をうらや ましく感じ、 その 「なにか」 を絵で表現しようと日々もがいて います。
8月3日 (日) 13:30~
会場: 北杜市考古資料館 入場無料>
作家による解説に加えて学芸員が縄文的な考察で作品に迫ります。
~世界の民族楽器による即興演奏と遺跡の解説~
8月23日 (土) 16:00~17:00
会場: 金生遺跡 <入場無料>
縄文ライブ当日はオリエンタルランドの駐車場をお使いいただけます
出演: GENSHI 楽団
宇々地 (土の笛・聲 他)
谷山明人(バラフォン・パーカッション・他)
kuma-chang(ンゴニ・パーカッション他)
多麻美(イダキ・ディジュリドゥ他)
音響: Amana Sound
遺跡解説: 長谷川 誠 (学芸員)
フライヤー原画・デザイン 吉野剛広(ぺこり庵)